「惜しい」樹齢300年のツバキ 飯南町深野の来迎寺 枯れて市が天然記念物指定を解除

2017年6月30日(金) 20:01

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オランダツバキ

元気に花を咲かせていた2013年に本紙が撮影したツバキ=飯南町深野の来迎寺で

 松阪市教育委員会は、29日付で飯南町深野の来迎寺(伊藤裕夫住職)の推定樹齢約300年のツバキの市の天然記念物指定を解除した。木の半分が枯れてきたことから、来年度補助金を使って治療する計画を立てていた矢先の3月に、根に近い幹に横方向に大きな亀裂が入った。既に枯死していたためで再生の見込みがないと判断された。同寺では事故防止のため、2日に総代役員らが立ち会って伐採することにしている。

 このツバキはオランダ紅(こう)という品種で、赤色の花が咲き、雌しべがなく一片ずつ散るのが特徴。幹周りは1・7メートル、枝張り(東西)は約10メートル。同寺の過去帳に1785(天明5)年の同寺の大火でも焼けずに生き残ったとある。加藤清正が朝鮮半島から持ち帰った木との口伝も。3月下旬から4月末に花が咲き、特に散り始めは桃色のじゅうたんを敷き詰めたように美しく、毎年大勢の見物客やアマチュアカメラマンが訪れていた。
 伊藤住職によると、幹は途中で東西方向の二股に分かれている。西側の幹が徐々に枯れだし……続きは本紙で