石積みの技伝える最後の1人 全国百選の飯南町深野の棚田 磯田さん76歳

2016年12月9日(金) 20:00

LINEで送る

石工の磯田さん

野呂さんの依頼で400年前の石積みを解体し、積み直した石積みと磯田さん=飯南町深野で

 松阪市飯南町深野の石工・磯田靜郎さん(76)は、“石の芸術”と言われ、日本棚田百選に選ばれている同町の棚田の石積みを、22歳のころから修復している。同所の棚田は、白猪山のさまざまな形のままの自然石を使って室町後期から明治時代にかけて造られたとみられ、積み上げるには技術が要る。今はできる人が減り、規模の大きい仕事は主に磯田さんが引き受けている。最近も、カーブのある棚田を真っすぐにする工事に伴い、400年ほど前の石積みを昔ながらの外観で積み直した。
 
 深野の棚田は平均120段あり、豊富にある白猪山から流出した花こう岩の御影石を使っている。積み方は地元で“ほた石積み”と呼ばれ、石は推計301万個。4月には伊勢志摩サミットに伴うジュニア・サミットin三重の見学コースの一つになり、G7各国の高校生らが訪れた。
 磯田さんは、17歳から石割りの技術を学び、22歳ごろから飯南町深野と横野の腕のいい石工の技術を見てほた石積みを学んだ。市内の石工でつくるグループ「石工」の代表で、メンバーは以前は8人いたが、高齢化で今は3人に。磯田さん以外の2人は85歳と86歳と高齢で、大きい仕事は……続きは本紙で