北村さんが全国で数人の「藍師」目指す 藍栽培から松阪木綿染める蒅作り 脱サラして徳島で修業

2016年11月29日(火) 20:01

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すくも作り

【左】100日かけて発酵させた蒅
【右】発酵させる前の乾燥させたタデアイの葉=いずれも外五曲町の夕刊三重新聞社で

 松阪市駅部田町の北村仁さん(35)は、松阪木綿などの藍染めに用いる天然染料「蒅(すくも)」を作る「藍師」を目指し、4月から蒅作りに取り組んでいる。藍師は昔は市内にもいたが、今は全国に数えるほどしかいない。北村さんは脱サラして「阿波藍」の産地徳島県で1年間修業して技術を学び、松阪市で農地を借りて原料となるタデ科の植物・タデアイを栽培。1年目の今年は収量が少なかったが、来シーズンはもっと増やして本格的に作業を始めたい考え。松阪木綿振興にも取り組みたいという。
 
 蒅は、昔ながらの天然藍灰汁醗酵建(てんねんあいあくはっこうだて)の藍染めの染料。色の濃淡がよく出て、色落ちしにくいのが特徴だという。化学染料の登場で需要が減り、北村さんによると、昔は蒅作りをする家が何千軒もあった徳島県でも今は5軒だけ。
 市内で会社員をしていた4年ほど前に藍染めに興味を持ち、県外の染め物屋で藍染め体験をした。真っ白な木綿の生地が、染めを繰り返すうちに……続きは本紙で