多気町に培養プール ミドリムシからジェット燃料 国内最大級研究施設

2016年9月2日(金) 20:00

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多気町に培養プール

バイオ燃料用藻類生産実証プロジェクトに向けて協定書に調印した(左から)久保多気町長、ユーグレナの出雲社長、中部プラントの深澤社長、鈴木知事=県庁で

 ディーゼルエンジンやジェットエンジンの燃料の原料にする微生物のミドリムシ(学名=ユーグレナ)を大量培養するための、国内最大級の培養プールを使った実証実験プロジェクトが、10月から多気郡多気町で行われる。研究開発を行う㈱ユーグレナ(本社=東京都、出雲充社長)が同町西山の多気クリスタルタウンに研究所を設ける。隣接の㈱中部プラントサービス(本社=名古屋市、深澤元喜社長)のバイオマス発電所が排出する二酸化炭素(CO2)を培養に用いる。1日午後、両者と同町、県で協力協定を締結した。
 
 ユーグレナは2005(平成17)年に世界で初めてミドリムシの屋外大量培養技術の確立に成功。ミドリムシを活用した機能性食品、化粧品などの開発、販売を行っている。
 ミドリムシから作る燃料は、いすゞ自動車との共同研究でディーゼル燃料ができており、横浜市の同社工場と駅の間でバスを走らせている。光合成でCO2を吸収して育ったミドリムシを原料とし、CO2排出量は化石燃料よりはるかに少ない。電気自動車や燃料電池車を用いることが難しい長距離輸送用トラックなどで実用化と普及を目指す。15(同27)年からはジェット燃料の研究開発も本格化している。
 多気町への進出は……続きは本紙で